海外旅行時はクレジットカードに付属している保険だけでいいのかどうか?

先日に「クレジットカード付属の海外旅行保険にある自動付帯と利用付帯の違い」を解説させていただきました。念のためにおさらいをしておくとクレジットカード付属の海外旅行保険には「自動付帯と利用付帯の2種類」があって適用されるパターンや状況によって実際に保険として使える条件が変わるという内容でしたよね。

詳しくは上記リンク先から記事をお読みいただければ幸いです。本日はクレジットカードに付属している海外旅行保険でまかなえる範囲についてご紹介いたします。

海外旅行時はクレジットカードに付属している保険だけでいいのかどうか?

結論から言うと「ご希望の補償範囲」によって答えが大きく変わります。カンタンに言えば「どこまでを補償してほしいのか?」を明確にしなければなりません。

補償範囲が重要なんですね!

補償されるされないは一定のルールで線引きされているよ

では下記で補償範囲についてざっと解説させていただきます。

どこまでの補償範囲を求めるか?

補償範囲のお話で重要になるのは「あなたがどんな補償を期待しているか」です。たとえばひとり旅なら補償対象は1人で構いませんが家族旅行で未成年のお子さまがいらっしゃる場合は家族全員を補償してほしいといったケースもありますよね。

クレジットカードに付属している海外旅行保険は基本的に「カードを所持している人のみが補償対象」となります。わかりやすく言えばカード名義人の家族だとしても「クレジットカードの名義人以外は補償対象にならない」という意味です。

誰と一緒に海外旅行をするのか?が重要ってことですね!

もし家族旅行で全員を補償対象にしてほしいと考えている場合は「家族カード」とか「家族特約」が役に立つかもしれないよ

もちろん、所有しているクレジットカードによっても補償される範囲は異なるため補償される内容を知っておきたい場合は念入りに調べておく必要があります。

一緒に海外旅行をする家族の補償

もし家族での海外旅行で「補償範囲を家族全体にしたい場合」はクレジットカード会社が用意している「家族カード」や「家族特約」が使えるかもしれません。

そんな便利なサービスがあるんですか?

もちろん!ついているカードとそうでないカードがあるよ

下記に「家族カードと家族特約の違い」をまとめておきますね。

「家族カード」と「家族特約」の違い

カンタンに言えば家族カードは「家族専用のクレジットカード」です。ファミリーカードとも呼ばれていて発行可能な上限枚数はカード会社によって異なります。

もし「家族カード」を発行していれば家族はカード名義人と同等の補償を受けることが可能です。ただ、家族カードは18歳以上でなければ作ることはできません。

逆に家族特約は家族カードが発行できない年齢でも適用できます。カード名義人と生計を共にする同居の親族(または生計を共にする別居の未婚のお子さま)も対象になるので家族カードを発行できない場合に代用できるサービスとも言えます。

とても嬉しいサービスですね

カード会社によって「補償の範囲」は微妙に違うので自分自身がどのように該当するかは先に調べておくと安心かもしれないよ

それでは以下でそれぞれの補償内容についてざっくり解説いたします。

家族カードを持っている場合

もし所有しているクレジットカードに家族カードがあって保険が付帯している場合は以下いずれか場合で補償対象になるので一般的なケースをまとめておきますね。

▼カード名義人が家族会員分の海外旅行費を支払う場合
⇒ 家族会員は対象

▼家族会員が自分自身の海外旅行費を支払う場合
⇒ 家族会員は対象

▼家族会員がカード名義人の海外旅行費を支払う場合
⇒ カード名義人は対象(家族会員は対象外)

▼家族会員が別の家族会員の海外旅行費を支払う場合
⇒ 別の家族会員は対象(家族会員は対象外)

他にもいくつかパターンが考えられるので気になったら確認しておくのが一番です。

家族カードってすごく便利なんですね♪

家族を含めて補償対象にしたい場合はぴったりなサービスだよ!

厳密にはカード会社ごとの規約でも異なるのであくまでも参考としてくださいね。

カードに家族特約の補償がある場合

もしクレジットカードに「家族特約」の補償が付属していると幅広い年齢をカバーすることができます。先述した通り家族カードは18歳以上でなければそもそも発行できませんが「家族特約」は基本的に年齢面での制限は設けられていません。

カンタンに言えば家族カードを発行できない人向けに用意されたサービスですね。

つまり、家族特約の対象者に「保険の適用条件となる旅行代金や交通費の支払いが行われている場合に限って補償されるという仕組み」なので少し言い方を変えると「旅行代金がかかっていないお子さま等」は保険適用条件を満たしていないことになってしまうため家族特約の対象とすることができず補償は受けられません。

なるほど。そういう意味でもやっぱり補償範囲が大切なんですね

まずは旅行に参加する人の数を洗い出すことから始めるといいよ

稀に利用条件が付いたカードの場合はクレジットカード名義人で決済を行う必要があったり細かい規約は各カード会社で微妙に異なるため覚えておきましょう。

まとめ

本日は海外旅行保険をクレジットカード付属の保険だけでまかなえるのかどうかについて解説させていただきました。補償対象をどこまで含みたいかによって答えも変わるのでまずは希望されている範囲を洗い出すことが重要になってくるはずです。

当社でもご本人分と「配偶者・ご親族用」の海外旅行保険を取り揃えていますのでご検討されている方がいらっしゃればぜひお気軽にご相談くださいませ。

保険をかける期間についても短期から長期まで柔軟に調整をすることができます。もし不明点やご質問があれば「お問い合わせ」からご連絡お願いいたします。

この記事を書いた人

田上 洋治

田上 洋治

昭和57年8月から、東京海上火災保険株式会社の代理店を経営、かたわら、エンジンオイル、フィルターの製造販売の会社を経営。 海外現地法人が2か所有り、海外長期滞在経験あり。 保険を販売する側と、加入する側の両サイドの両方を経験しています。失敗談や、保険金請求についてブログに書いていきたい。

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