逆海外旅行保険のススメ

逆海外旅行保険は海外の旅行保険より日本の保険会社がおすすめです(ある商取引トラブルの管理人体験談)

商品を売るために海外へ行っただけで「海外旅行をした」という意識はない。もちろん、観光地にも一切寄っていない。商取引のトラブルの中で本ブログに関係する「保険に絡んだ件」について書いてみたい。結論から言えば、日本人には、日本の保険会社が精神構造的にも一番合っている。しかしながら、日本の保険会社は、リスクがある事案は引き受けない(何のための保険会社なのだろうか?笑)。

仕方なしに海外の保険会社と、現地の代理店経由で保険加入しなければならない。今回は「日本の港に保管中の中古車の自然災害リスクを避けるため」の保険。すでに、10年近く加入していたが、2018年台風21号の風災と高潮で、保管中の車がダメージを受けた。そのため代理店経由で保険を請求することになった。

しかし、保険会社が支払いを拒否したことから、現地代理店が、代理店契約をしている保険会社を告訴し、ユーザーサイドの代表として、当社も原告に加わった。

事故状況の説明や進捗状況を聞くために保険会社へ(海外との時差がありながら)何度も連絡するも、なかなか連絡がつかない。どうやら保険会社側の社内コミュニケーションも円滑に進んでいないようで、電話に出た人も内容を聞こうともしない。

外出中、長期出張、バカンス中、担当者が不在中はまったくと言っていいほど進展しない。もし日本の保険会社であれば、担当者が違っても代わりに聞いてくれるし、放置されることは無い。裁判所は現地、コロナ禍の中で現地にも行きにくい状況なので現地裁判所と当社日本の事務所をネットで結び、事務所が疑似裁判所状態。

4年近くかかったが、結果は敗訴。敗訴理由も日本人の感覚では理解ができない。
日本の裁判所で、日本の保険会社であれば、きっと違った結果だったと思う。

逆海外旅行保険(日本滞在中保険)は、現場が日本、保険会社も日本、連絡もスムーズにいくし、事案をほっておくこともしない。仮に裁判になっても、日本の裁判所、判決理由もおそらく理解できる。日本人には、日本の保険会社がベストだ。

この記事を書いた人

田上 洋治

田上 洋治

昭和57年8月から、東京海上火災保険株式会社の代理店を経営、かたわら、エンジンオイル、フィルターの製造販売の会社を経営。 海外現地法人が2か所有り、海外長期滞在経験あり。 保険を販売する側と、加入する側の両サイドの両方を経験しています。失敗談や、保険金請求についてブログに書いていきたい。

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