海外旅行保険の仕組み

クレジットカード付属の海外旅行保険にある自動付帯と利用付帯の違い

初めての海外旅行はワクワクと不安の両方がありますよね。前日から楽しみでほぼ眠れなかったという人もいれば特に不安なく熟睡できる方もいらっしゃったり性格は人それぞれ百人百様です。海外旅行に慣れた人にとっての当たり前も初心者さんにとっては「分らないこと」なので1つずつ覚えていくと安心かもしれません。

そこで本日はクレジットカードに付帯する海外旅行保険(自動付帯と利用付帯)の違いについてご紹介させていただきます。詳しくはカード会社によっても変わるため一般的な解説となりますのでその点だけはあらかじめご留意くださいませ。

クレジットカード付属の海外旅行保険にある自動付帯と利用付帯の違い

あなたはクレジットカード付属の海外旅行保険には「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があることをご存知でしょうか?当然ですが、それぞれ内容は異なります。

恥ずかしながら全然知りませんでした…
ぜひこの機会に教えてくださいm(_ _)m

もちろんです、私にお任せくださいませ!

まずはざっと両方の特徴から下記にまとめておきますね。

「自動付帯」と「利用付帯」の違い

前提としてクレジットカードにはいづれか片方のみ付属していることが一般的です。カンタンに言えばカードに自動付与している海外旅行保険時の補償となります。

▼自動付帯
適用の条件がなくクレジットカードを持っているだけで受けられる海外旅行補償

▼利用付帯
旅行代金や移動費の支払い等の適用条件を満たした際に受けられる海外旅行補償

どちらかと言えば「自動付帯がついているクレジットカードの方が少ない」です。使わなくても補償してくれるという点で「自動付帯は安心感」がありますよね。

つまり、クレジットカードを発行して所持するだけで海外旅行保険が使える状態になるのが「自動付帯」で、出国までの交通機関移動費や旅行代金そのものをクレジットカードで支払うことが条件で海外旅行保険が使えるのが「利用付帯」です。

なるほど。私の持っているカードはどっちなのかな?

所有カードによっても変わるので詳しくは確認すると安心だね

厳密に言えばカード会社によっては「基本は利用付帯で一部は自動付帯」といった両方が適用されるクレジットカードもあるので片方に限るわけではありません。

クレジットカード付属の海外旅行保険に保険料はかかるのか?

たとえ自動付帯でも利用付帯だとしても基本的に追加の保険料はかかりません。

カードがあれば海外旅行も安心ってことですね

そうだね。だけど補償範囲はカード会社で違ったり、どこまでが含まれるかは統一されていないので事前に調べないといけないね

ちなみに「保険期間」はどうなるんですか??

保険期間がスタートするタイミングについてはそれぞれで違うよ

その違いもぜひ教えて欲しいです!

OK!せっかくなので記載しておくね

では次に補償期間や開始されるタイミングを解説させていただきます。

補償が始まるタイミングと保険期間

自動付帯は「海外旅行が目的で自宅を出発した時」がスタートになります。

逆に利用付帯は「(適用条件を満たした上で)海外旅行で自宅を出発した時」または「自宅を出発してから適用条件が満たされた時」のどちらかですね。

そして「利用付帯」は自動付帯と違って“適用される条件”が肝になります。

利用付帯では日本出国前に公共交通機関の運賃代金や旅費をクレジットカード決済していた場合は補償対象となったり「決済を行なったタイミングが重要」です。

たとえば一度もクレジットカードを使わずに現地へ着きケガをしてから慌てて決済をしても「ケガ後の出来事しか補償対象にならない」ので覚えておきましょう。

わかりやすく言えば「利用付帯」は「クレジットカードが本当に海外旅行用として使われていたのかどうか」を判断するための条件が必要になるというわけですね。

とはいえ状況によっては利用付帯で保険が適用されないケースもあり基本はカード会社の判断に委ねられます。もしクレジットカードで事前決済していても海外旅行が目的と考えられない場合は適用されなかったり結局は客観的事実から決まります。

保険が適用される条件は事前に確認しておくと安心ですよ

なるほど。。。大切なことなので念入りに調べておきます

ちなみに自動付帯なら現地でケガや事故にあっても保険会社と提携している病院がキャッシュレスで使えたりと便利です。逆に利用付帯はキャッシュレスが利用できず一旦は自分自身のクレジットカードで治療費を支払わなければなりません。

もちろん、治療時の資料をしっかり受け取っていれば日本帰国後に申請することで補償対象になりますが補償範囲は治療の妥当性などから総合的に判断されます。

なるべく勘違いを誤解を生まないためにもクレジットカードで決済したことを証明できる書類やPDFファイル等は旅行が終わるまで保管しておくのがおすすめです。

カード会社によっては過去に「自動付帯」だったものが改定で「利用付帯」に変更されてしまったりいつの間にか変わることもあるので念頭に入れておきましょう。

ちなみに「保険期間」はどれくらいですか?

自動付帯も利用付帯も保険期間は最長90日間になることが多いよ

もし91日以上の海外旅行だった場合はダメなのね…

91日以上の海外旅行を予定している場合は当社が取り扱っている専用の旅行保険をおすすめいたします。病気やケガもフルカバーで充実した海外旅行保険を探しているなら最高のサービスですよ!

まとめ

本日はクレジットカード付属の海外旅行保険が適用される自動付帯と利用付帯の差について解説させていただきました。先述した通りクレジットカード会社次第ではサービス改定もあり「気がついた時には自動付帯じゃなくなっていた!」といったこともあるのでお手持ちのカードをよく調べることをおすすめいたします。

最後に当社ではクレジットカードの海外旅行保険以上の手厚い補償であんしん旅を提供するさまざまな保険を取り扱っております。日本から海外への旅行だけでなく日本観光を楽しむ方へ向けたインバウンド保険やさらに一時帰国する日本人向けの保険など東京海上日動の充実したサービスが揃っています。ぜひご検討ください。

本記事がご参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

田上 洋治

田上 洋治

昭和57年8月から、東京海上火災保険株式会社の代理店を経営、かたわら、エンジンオイル、フィルターの製造販売の会社を経営。 海外現地法人が2か所有り、海外長期滞在経験あり。 保険を販売する側と、加入する側の両サイドの両方を経験しています。失敗談や、保険金請求についてブログに書いていきたい。

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